「ランボオ詩撰」-虹色文庫 for Android
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー。ランボオと呼ばれることも。
ランボオは『彗星のよう…』と形容される通り、当時の詩壇に突然現れ、後の詩人に大きな影響を与える数々の詩を残し、詩作を放棄してしまいました。
幾度も家出を繰り返す家出少年だったランボオは、その放浪のなかで彼の詩風の根底となるアナーキズムや、時に破壊的な思想が強まったと言われています。
酒もタバコも早いうちに覚えた…傍若無人で自由な不良少年(!?)でしたが、感覚は研ぎ澄まされていました。
彼の早熟で危うい才能に魅せられたポール・ヴェルレーヌという人物が、周囲の反対の中ランボオをパリに招き入れ、共にブリュッセル、ロンドンなどを旅をしています。(ヴェルレーヌは妻子を捨てての放浪の旅であったそうです。)
この『奇妙な』関係はこれまでに度々映画化されており、近年では『太陽と月に背いて』という作品でレオナルド・ディカプリオがランボオを演じています。
初期のランボオに影響された日本の詩人・中原中也が、ランボオの作品を訳しています。若く、その時期特有の感覚で綴られた2人の詩人の作品を併せて読んでみてはいかがでしょう。