About 希望の王国
東日本大震災から2年――。前作『果てなき荒野を越えて』『彼の地へ』に続いて、被災地を訪ね、多くの人々との出会いの中から紡ぎ出された24の詩と写真集。
「本当の希望とは試練を消し去ることではない。暗夜の下でもめざす星を抱くことなのだ」「魂の力こそが本当の希望であり、たとえ千の試練があっても、万の苦難があっても、それを引き受ける一人ひとりの中から、千の希望の道が生まれ、万の希望の道が生まれてくる。それこそが私たちが求めるべき『希望の王国』――」。著者が詩と写真に込めた想いは、被災地のみならず全国の多くの人々の反響を呼んでいる。
被災地復興にとどまらず、日本全体の復興のために、科学万能主義を超えた新しい哲学、新しい思想をも提示した文明論でもある。