About 彼の地へ
私たちがめざす場所がある。
今、求めるべき心、人々のつながり、そして新しい国、新しい文明のかたちとは──。
『果てなき荒野を越えて』に続く24編の詩と写真集。
「震災から一年と数か月を経た今、私は、こう思います。
『では、その果てなき荒野を越えて、私たちはどこへ向かうのか──』。
それは、震災を知る誰もが、想いを馳せるに値するテーマではないでしょうか。
震災という巨大な試練、堪えがたい喪失を経験したからこそ、私たちには、めざすべき場所があります。苦しんだからこそ、求めなければならないものがあるのです。
『彼の地へ』という本書のタイトルは、その想いを託したものです」(本書「プロローグ」より)