About DiracmaW
・起動すると、スマホのY軸方向(長手方向)とZ軸方向(画面に垂直方向)の加速度変化を測定し、加速度-時間グラフ(a-tグラフ)を作成する。また、Restartで再計測となる。
・v-t graphボタンで、a-tグラフを積分して速度-時間グラフ(v-tグラフ)に変換できる。
・画面をタッチすると、マーカがあらわれ、その時間の加速度や、速度が表示される(G1はY軸方向、G2はZ軸方向の値)。タッチでマーカーをスライドできる。
・TimeResetボタンを押すと、マーカの位置の時間が0となり、マーカを動かすと時間幅が測定できる。そのとき、その時間幅における加速度や、速度の平均値が表示される(G1.AvとG2.Avのところの*.*が数字に変わる)。
・画面のAzim、Pitch、Rollはそれぞれ、Z軸、Y軸、X軸回りの回転角を示している(スマホが静止しているときのみ正常な値になっている)。Azimは方位にもなっている(0が北)。
・メニューのMeasuring Timeに数値1~5秒を入力すると、測定時間を変えることができる(初期値は4秒)。
・メニューのFile Saveは、時系列の加速度データ(X、Y、Z軸方向)をcsv形式で保存できる。X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの加速度はAX、AY、AZの列になっている。
・メニューのBack to a-t graphは、v-tグラフになっているときに、a-tグラフに戻す機能。
・メニューのFilterは、ローパスフィルターを入れる(初期はフィルターがかかっていない0となっている)。通常、0.9くらいが推奨されている。
・メニューのDisplayで、1を入力すると、Y軸方向のグラフのみになる。再度、2を入力すると、2軸の画面となる。Diracma1と同等の画面にすることができる。
・メニューのCorrectionは、スマホのY軸を地面に平行にして、北方向(Pitchが0)に水平投射したときにスマホが傾いてしまったときでも、傾きを補正する機能。Back to a-t graphを選ぶと、補正したグラフが表示される。このとき、File Saveすると、補正後のデータが保存されるので、補正前のデータを保存したいときは補正前にFile Saveしてください。
・DiracmaWは、以前に公開しているDiracma1の機能も含んでいるアプリです。
・実験例としては、2016年度日本物理教育学会年会第33回物理教育研究大会発表予稿集P99「スマートフォンの加速度センサーを用いた放物運動の実験」をご参照願います。
・今後も種々の物理分野のアプリをDiracmaシリーズとして公開していきますので、よろしくお願いいたします。モバイル物理教育として体系化していきます。